「エリーゼのために」を弾けるようになるには・1
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「エリーゼのために」
ピアノを習い始めると、真っ先にこの曲が頭に浮かぶという方も多いのではないでしょうか?
憧れの曲というイメージが強い「エリーゼのために」はベートーヴェンが作曲しました。
今回はこのベートヴェンを探って、更に「エリーゼのために」が出来上がった経緯を見てみたいと思います。
「ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン(1770−1827)は、ドイツの作曲家、ピアニスト。音楽史において極めて重要な作曲家の一人であり、日本では「楽聖」とも呼ばれる」(wikipediaより)
あまりにも有名な作曲家ですので、詳細は伝記本にお任せして、ベートーヴェンに関する面白い知識をお話ししたいと思います。
ベートーヴェンはメトロノーム好き?
アイキャッチ(冒頭)の写真はベートーヴェンのお墓です。2023年12月にウィーンに行った際に撮影しました。
お気付きでしょうか?ベートーヴェンのお墓は何かの形に似ていると思いませんか?
そうです!メトロノームの形なのです。
メトロノームはメルツェルによって1816年に商標化され、5年の特許をえて大々的に売り出されました。
ちょうどベートーヴェンの晩年の頃ですね。
そのため、ベートーヴェンの晩年の楽譜にはメトロノーム記号(音符=数字)が表記されています。
ちなみに「エリーゼのために」の作曲年は1810年ですから、メトロノームが世に出る前となります。
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自分のお墓をメトロノーム型にしてしまうとはよほどメトロノームが好きだったのだろうと思いましたが、墓石の台座にドイツ語でこんな事が書かれています。
『これはベートーヴェンオリジナルの墓を忠実に、1888年に市民の寄付とダームムジークフリュー協会の寄付によって建てられました。』
なんと、正式なお墓ではないのですね!
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悪筆が祟って・・・
ところで、「エリーゼのために」のエリーゼさんはどのような方だったのでしょうか?
イタリア系大地主の娘さんだったようです。ベートヴェンは御令嬢好きだったようですので頷けますね。
当時エリーゼさんは17歳、ベートーヴェンは40歳でしたので、23歳の差があり、残念ながら結婚には至りませんでした。
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以前、はエリーゼという名前の女性がベートーヴェンの周りにおらず、「テレーゼ」と言う名方がいたので、その方のために書いたのではないかと言われていました。
なぜそんなことになったのかと言うと、元々ベートーヴェンは結構な悪筆なのです。。
写真はミサ曲「キリエ」の冒頭のスコアです。2010年ハイリゲンシュタットのベートーヴェンの住居で撮影しました。
・・・かなり汚い楽譜ですね。これではエリーゼの頭文字「E」とテレーゼの頭文字「T」を間違えてもおかしく無い感じがします。
その後、調べが進みましてエリーゼが実在の人物とわかり「エリーゼのために」がタイトルとして間違いない、となった訳です。
では次回からは弾き方について考えていきたいと思います。
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