ピアノの歴史 3
Niendorfのアクション
ピアノの進化
ピアノは弦を叩いて音を出すとピアノの歴史2で述べました。
基本的にハンマーが弦を叩いて音を出します。ただ単にハンマーが音を弦を叩いて音を鳴らしているわけではありません。アクションと言って、鍵盤からハンマーへ動きを連動させて音を出します。
B.クリストフォリ(1655-1731)がピアノを発明しましたが、当初は非常に簡単な造りでした。
クリストフォリのアクション
(17世紀初期)
※出典:
小倉貴久子著「ピアノの歴史」
ところでピアノは何故ピアノと呼ばれるようになったのでしょうか?
ピアノはこのアクションを通して強弱がつけられるようになり「ピアノフォルテ」(フォルテピアノとも言う)と名がつけられ、簡略化して「ピアノ」と呼ばれるようになったと言われています。
まだ簡素なアクションとは言え、しっかり強弱が付けられたことを窺い知れます。
現在のアクション
(※同上)
現在のピアノをご覧いただくと、随分と複雑な造りになったのがお分かりいただけるかと思います。
何が大きく変わったのでしょうか?
ピアノは高速で連打(同じ鍵盤を繰り返し弾く)出来ることが、作曲家や演奏家の音楽の表現の幅を広げられる事から求められるようになりました。
クリスとフォリの時代のピアノではまだシングルエスケープメントでアクションが定位置に戻るまで時間が掛かりました。
しかし、現在のピアノではダブルエスケープメントが採用されており、素早く定位置に戻ることが可能になり、素早い連打ができ、響きも豊かなものになりました。そのため、これだけ複雑な造りになったのですね。
こちらは100年以上前のアクションです。以前、ピアノ工房で撮らせていただいたベーゼンドルファーのものです。
どうでしょうか?Niendorfのアクションともまた違った造りになっているのがお分かりかと思います。
このようにして、ピアノはどんどん進化を遂げ、表現の幅を広げていきました。
今回はピアノ内部のアクションに特化した内容でした。改めてボディーや他の機能の面を掲載できれば、と思います。
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