クラヴィアシューレ通信

「エリーゼのために」を弾けるようになるには・2〜弾き方-前編〜

具体的に弾き方を考えてみましょう。

前編・後編に分けて考えてみたいと思います。

前編では前半の弾き方を考えます。

また、期間限定(2024年7月〜8月)で弾き方の説明を記入した楽譜をプレゼントいたしますので、是非ご利用ください。

テーマは軽やかさ、丸さ重視で。

まず、拍子記号は8分の3拍子。
この拍子を考えると、多くの方はただ単に「1小節に8分音符が3つ入る拍子」と捉えがちなのですが、それだけではないのです!
分母に8、つまり8分音符になると、3拍を1つに取り、つまり8分の3拍子の場合は1小節を一塊、として考えますので、大変軽やかなノリになるのです。

そして、前半の右手のメロディは丸さを感じて弾いてもらうと良いでしょう。

それから、速さの記号は「Poco moto」つまり、「少し動きを持って」となりますので、決して速く弾く、というわけではありません。
時々、異常な速さで弾いている人がいますが、ベートーベンの意図と反します。

「エリーゼのために」を弾けるようになるには・1ではこの曲が作曲された経緯を載せました。
謂わば’ラブレター’なのです。

それなのに、とんでもない速度で「あなたのことを愛しています!!」と告白されて、応えられますか!?ということです。

左手は、1拍目をしっかり弾いて、曲を締めます。

さて、実際演奏する際に気をつけることを考えてみましょう。

左手の1拍目はアクセントは付けないまでも、しっかりとした音で弾いてください。

1拍目の音はバスで、謂わば左手の和音の土台の音となります。

この音を軽く浮いた音で弾いてしまうと、締まりが悪く聞こえます。

短調と長調の差をはっきりと。

イ短調(Aマイナー、ドイツ語:a moll)とハ長調(Cメジャー、ドイツ語:C Dur)(数小節ヘ長調)に大きく分かれます。

イ短調は柔らかく、長調の所ははっきりと弾くのがよりこの曲の輪郭をくっきりさせることになるでしょう。

ちなみにイ短調とハ長調の関係は平行調と言い、同じ調号が無い者同士、兄弟のような関係です。

「エリーゼのために」が子供の発表会などでよく取り上げられるのは、調号がなく、楽譜が見やすい(読みやすい)のも関係しているかと思います。

後編では後半の弾き方と、実際に手首の使い方などの実践をお話ししたいと思います。

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